(フキの違い:左/水ブキ、右/野ブキ)
(photo:フキの違い)
● 田んぼの端や山に生えているフキは、料理の用途によって、ふっくら柔らかく煮えるものと、味が濃くしっかりと煮えるものに分かれます。
●「水ブキ」「庭ブキ」「モチブキ」が写真左の列。呼び名は人によってまちまちです。「野ブキ」は写真右の列。
●見た目の特徴は、水ブキは茎にうっすらと綿毛が生えていて、野ブキはつるつるしています。野ブキは根本が赤っぽく、水ブキは芯に穴が空いていて、多少太めです。アクが少ないのも水ブキです。
●キャラブキに向くのは野ブキです。
雌雄の違いという意味ではないと思いますが、「曲がるほうが女で折れるほうが男」と言う人がいました。料理をすると、女は”もくもく” 男は”シャキシャキ”としているということです。これは水ブキと野ブキの差ということではないでしょうか。
地域で昔から食べられている山菜は各々の解釈で分類されて後世に伝えられています。呼び名も様々ですがおよそ2種類に分けられているのは確かなようです。下が赤いのが水ぶき、丈が伸びないのが毛ぶき。このように言う方もおります。(長沢地域にて)