おろしかたにはいろいろなやりかたがあります。鶏では一般的な中抜き(内蔵を取り出した)状態から、「腿を先に落とす方法」と「胸肉を骨から外す方法」。合鴨も大量に処理するときは、血を抜いてから冷却し、中抜きをしてバラすのが常套手段ですが、丸のまま冷蔵する時間やシステムが無い場合は、肉が柔らかく内蔵も取り出しにくいので、ここではイベントで行った際の、肉だけ先に外してしまう方法を紹介します。
つぶしたての腹を割って、手を突っ込んで内蔵を取り出すのは抵抗が多い人も多いでしょう。丁寧にやれないと内蔵がめちゃめちゃになり、カモがかわいそうです。
このように鳥の胸骨を外さずに両胸肉が一体になった形態をフレンチの素材でコッフル(コフレ・coffret =かぶと)と呼びます。ローストしてスライスする際に骨があればエンドカットが少なくロゼ色のパーツが多く取れます。
野鴨を肉をバラさずに解体する方法はこちらをご覧ください。雉を鶏のように中抜き後に腿、胸を外す方法はこちらをご覧ください。
内蔵はヤキトリ、腿と腕は鍋、ガラはスープ、胸はステーキ(ロースト)のようにすれば1羽で6名程度の食事会ができます。
11月。雄(青首・左)と雌(右)では同じように飼育しても大きさが違います。必ずこうなるということではありませんが、上の写真は同環境で育てたもので、ほぼこの傾向です。