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2008年05月 アーカイブ

2008年05月11日

こごみのくるみ和え

材料

こごみ
適宜
適宜
くるみ味噌
適宜

道具や素材のアドバイス

  • くるみ味噌の作り方はあずきなをご覧ください
こごみ こごみ選び方
こごみの生えているところ

採りかた

  • こごみは取る場所によって、味や固さが違うので食べ比べるのがよい。
    左の上写真のような長さでもAの部分はぬめりがあり柔らかくて美味しい。Bの部分は固く苦みがある。短くても長くても美味しいが、根本に近い部分は食べないほうがよい。

作りかた

  1. 汚れを洗って、沸騰した湯に塩を入れ1〜2分さっと湯がく
  2. ざるにあけて、広げて冷やす
    冷水にとって冷やしてもよいが、巻いている部分に水がたまっていないほうが美味しいので、水につけたらよくしぼるとよい。あくは気にならない
  3. 用意しておいたくるみ味噌と食べる直前に和える

知恵袋

こごみの生態

左)よく見るこごみの姿です。前年の葉が1〜2本枯れて残り、株元から花びらが開くように生えてきます。

右)大きく生長してから株元を注意して見ると、最後の最後に小さい芽が生えている事がよくあります。「動物が食べてしまっても生き残るように・・」と言うらしいですが、どうなんでしょう?

アクが無いので、マヨネーズ、マヨネーズ+醤油、おひたしなどで美味しく食べられます

    • 2008年4月20日 取材…世詩絵、ねおかんのコックさん、やっこ

トリアシショウマの粕汁

材料

トリアシショウマ
適宜
重曹
適宜
出汁の素
適宜
味噌
適宜
酒粕
適宜

道具や素材のアドバイス

  • ヤマブキショウマと似ていますが味は違います
トリアシショウマの粕汁 トリアシショウマの作り方
トリアシショウマの生えているところ

採りかた

  • トリアシショウマは湿っていて傾斜している所にまとまって生えています。延びてしまうと筋っぽくなるので、鳥の足のように見える葉の開く前に収穫します。根本が赤く細かい毛が生えています。

作りかた

  1. 汚れを洗って、沸騰した湯に重曹を少量入れ1分程度さっと湯がく
  2. 冷水にとって冷やし、水につけたままにしておくと翌朝くらいにアクが抜けている
  3. 食べやすい大きさに切って、酒粕を解いた味噌汁の具にする。卵を溶き入れてもよい

知恵袋

コゴミやゼンマイ、ウドの走りのこの時期、トリアシはバカにしてあまり採りませんが、調理もたやすく食べやすいのでおすすめです。

おひたしや和え物でも美味しいですよ。

    • 2008年4月20日 取材…ねおかんのコックさん

ヤマブキショウマのおひたし

材料

ヤマブキショウマ
適宜
重曹
少量

道具や素材のアドバイス

ヤマブキショウマのおひたし ヤマブキショウマの作り方

採りかた

  • トリアシショウマと生えている所も、見た目も似ていますがユキノシタ科のトリアシショウマ、バラ科のヤマブキショウマと種類も別のものです。従って味も違います。
    水はけのよい斜面が崩れたようなところによく生えています。根に近い部分まで採ります。

作りかた

  1. 汚れを洗って、沸騰した湯に重曹を少量入れ1分程度さっと湯がく
  2. 冷水にとって冷やし、水につけたままにしておくとアクは抜けるが、それほどアクが気になる山菜ではない
  3. 食べやすい大きさに切っておひたしにする

知恵袋

トリアシショウマと同じように好んで採らない山菜かもしれませんね。ヤマブキショウマは油炒めやごま和えなど濃い味をつける料理に向いているかもしれません。煮物もいけます。いろいろアレンジすると楽しいです。

    • 2008年4月20日 取材…ねおかんのコックさん

アズキナ(ナンテンハギ)のくるみ和え

材料

アズキナ
適宜
オニグルミ
適宜
味噌
適宜
砂糖
適宜

道具や素材のアドバイス

アズキナ(ナンテンハギ) アズキナ(ナンテンハギ)の作り方
アズキナ(ナンテンハギ)アップで

採りかた

  • うぶ毛が生えているような柔らかい葉先であれば、多少大きくなった時でも採ることができますが、春先の芽を摘むのが貴重な食べ方です。
    3枚に分かれる葉の1節〜2節目が最もおいしい所です。沢山とったつもりでもごく少量にしかなりません。生える所を知らないと探しにくい山菜です。

作りかた

  1. 汚れを洗って、沸騰した湯に塩を少量入れ1分程度さっと湯がく
  2. 冷水にとって冷やし、よく冷えたら水をあける
  3. 食べやすい大きさに切り、さらによく絞って水をきったらクルミと味噌、砂糖で作った和え衣と和える

知恵袋

アズキナ(ナンテンハギ)小さい頃と伸びた頃

アズキナは平丸地区の春、もぐさ観音の頃、その年初めて食卓に上る青ものでした。初ものを大切にいただくという、貴重な食習慣でした。

    • 2008年4月25日 取材、料理…世詩絵、やっこ、ねおかんのコックさん

イタドリの煮物

材料

イタドリ
適宜
醤油
適宜
適宜
砂糖
適宜
出汁のもと
適宜

道具や素材のアドバイス

  • オオイタドリの葉は裏返しにして田植えのこびり(小昼)の器にしました。→こちら
イタドリ イタドリの作り方
イタドリの生えている様子

作りかた

  1. 根本のほうから薄く包丁を入れ固い皮を剥く
  2. 鍋に塩を入れてさっと茹で、水で冷やした後水に漬けておくと酸味が抜ける
    イタドリの酸味はシュウ酸で、大量に食べると体によくないと言われる。
  3. 食べやすい大きさに切り、酒、醤油、出汁、砂糖などで味付けして煮る

知恵袋

このように旬に食べる事もできますが、塩漬けにすることが多いです。塩漬けの場合は、同じく皮を剥いてたっぷりの塩に漬けて保存します。塩抜きは1時間ほど流し水にさらします。その後煮て食べます。

葉は生のまま天ぷらや、茹でてごま和えなどにできます。

    • 2008年4月20日 取材、料理…ねおかんのコックさん

2008年05月16日

あけびづるの巣ごもり

材料

あけびのつる
適宜
卵の黄身
適宜
だしつゆ
適宜

道具や素材のアドバイス

  • だしつゆは、そばつゆや出汁入り醤油、単にお醤油でもおいしいです
あけびづるの巣ごもり あけびづるの作り方
あけびづるの採取

採りかた

  1. 新芽の先20cm位、摘んでみてぽきっと折れる程度のやわらかいものを選ぶ
  2. 地面をはったつるから伸び出しているものと、木に絡まって太くなった枝から出るものでは後者のほうが太いですが、どちらも味は同じようです。後者の枝には花が咲いている事があります。

作りかた

  1. 塩を入れて煮立たせたお湯でさっと茹で、水に取る。
  2. 水を何回か換え苦みを和らげる。(約1日)
  3. 食べやすい大きさに切ってふんわりと盛りつけ、中央に黄身を添える。出汁しょうゆを張るか、醤油を別に添えて食卓へ

知恵袋

あけびのつるは苦いので、あく抜きをしても多少の苦みは残るようです。独特の歯触りがあってとても美味しいです。採集は難しくありませんが量を取るのも大変です。時期が遅くなると新芽でも固いようなのでやはり春先の一番芽が美味しいでしょう。
いろんな食べ方があると思いますが、巣ごもりが見た目も味もピッタリな気がします。

    • 2008年5月1日 料理…ねおかんのコックさん(いえあじプロジェクト)

2008年05月17日

ワラビのおひたし

材料

わらび
適宜
重曹
適宜
調味料
お好みで

道具や素材のアドバイス

  • 重曹ではなく、「山菜のあく抜き」というような製品でも同じだと思いますが、いろいろなお料理の応用もあるので、重曹を使っています
ワラビ(わらび) ワラビ(わらび)作り方

作りかた

【ワラビのあく抜き】

  1. 汚れを洗ってバットやボールに入れる
    たっぷりの熱湯が注げる容器が必要
  2. 鍋に湯を沸かし、重曹を入れ直ちにワラビの容器に注ぎ、そのまま放置する重曹の量は3リットルくらいのお湯なら半つかみ程度。何度かやってみて加減してください
  3. 半日〜一晩置くとあくが出て水が黒くなるので、一本を取り水で洗い味見をする。→あくがあればしばらくそのままにし、なければ水であくを洗い流す
  4. あくが抜けたら、新しい水につけかえて冷蔵庫で保存する
  5. 食べる時に5〜6cmに切ってかつおぶしをかけ、お醤油を添える。出汁しょうゆに浸しておいて盛りつけてもよい。これはお好みで

知恵袋

ワラビは太い細いにかかわらず筋っぽくないものを探します。採集は手で折り、切りそろえたりするのは盛りつけの最後の最後。山菜はそういうものが多いです。
折るときにポキッといい音(”痛い”と言うらしい)がしますが、折る場所は柔らかそうな所を見極めながらです。
青いワラビや色の濃いワラビがありますが味に変わりません。取る場所によってあくの多い少ないはあるようです。

先端の葉の部分は「体に悪い」という不確かな情報がありました。それのせいか解りませんが、調理の際先端を取ってしまう人もいます。味の好き嫌いもあるようです。時期に沢山採れますので、食感がモソモソする先端はわざわざ食べずに、山で先端を落としてくるという人もいました。

重曹を使わずに、今でもワラを燃して灰をあく抜きにする人もいます。重曹は手軽です。上手に処理できると、しっかりとした歯ごたえが残って、色も薄い黄緑から濃い青緑、紫色と独特のきれいな色に仕上がります。

    • 2008年5月10日 料理…やっこ(いえあじプロジェクト)

2008年05月19日

ゼンマイ(干し方、もどし方)

関連情報

料理の応用

その他の情報

  •  

(干しゼンマイのできるまで)

干しゼンマイのできるまで

(ゼンマイのもどし方)

もどったゼンマイ

解説と情報

ゼンマイの干し方

  1. 雌を収穫する
  2. わた取り(ぜんまいに水をかけてわたを取りやすくする)
  3. お湯を沸かし茹でる(お湯はひたひたの量があればよく、ひっくり返しながら茹でる)
  4. 再び沸騰したら鍋から取り出し、わら灰を全体にしっかりと馴染ませる
  5. 干す(1.最初は一本ずつ並べて干す 2.大部分乾き、ぜんまいが硬くなる前に何本かまとめて丸める 3.その後丸めた状態で干す 4.3日間干して出来上がり)

ゼンマイのもどし方

  1. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、干したゼンマイをそのまま入れる(ここで少し煮るという方法もあり、水から入れて沸騰したら火を止めるという方法もある)
  2. 頭が出ないように落としぶたをして、さらに蓋をして放置する
  3. お湯が冷めたら、色がついた汁を捨て、新たに水を入れてそのまま置く
  4. 翌日、柔らかくしわの無い状態になっていればOK。しわがある時はまたしばらくそのままにする。戻りが悪いと煮ても固くなって味が悪い。

干しゼンマイのできるまで

知恵袋

  • 2008年5月11日 食ぅちゃんとお母さん…取材、写真 追加写真…世詩絵
  • 2009年2月6日 ゼンマイのもどし方追加…よーくん

2008年05月24日

おはぎ・ぼたもち

材料

もち米
適宜(1合でおよそ5個作れます)
小豆あん
適宜
きな粉
適宜
黒ごま
適宜

道具や素材のアドバイス

おはぎ おはぎ作り方

作りかた

  1. (下準備)もち米は研いで、うるち米を炊くときと同じ要領で吸水する。▼きな粉には好みで塩少量と砂糖で味をつけておく▼黒ごまを鍋で炒り、すり鉢で好みの加減まですってから砂糖と塩を入れ、味をつけておく
  2. 米が炊きあがったら、軍手とポリ手袋を二重にし、ご飯を成形する
    あんこはあんをつけると一回り大きくなるので、小さめに作る
  3. ご飯が乾かないうちにきな粉、ごま、あんこを全体につける

知恵袋

「ぼたんの咲く春彼岸にはぼたもち」「萩の花の咲く秋彼岸にはおはぎ」と言うそうですが、中身は一緒です。でも、春はこしあん、秋はつぶあん。とこだわる人もいるようです。
いずれにしてもお彼岸にはぼたもちを作って先祖にお供えして無病息災、家内安全に感謝!ですね。

「半ごろし」と水加減 おはぎは難しい!というか、家毎にこだわりがあります。半ごろし(炊きあがってからすりこぎなどでついて少しつぶすこと)が好きな人、ふわっとした食感が好きな人。そうかと思うと固く炊いて箸がつったたる(ささる)ようでないと旨くない。という人もいます。
炊き方も様々。前日から吸水する人やといですぐ炊く人もあります。

    • 2008年5月9日 料理…世詩絵 取材…やっこ

葉ワサビ・ワサビ漬け

材料

葉ワサビ
適宜
出汁つゆ
適宜

道具や素材のアドバイス

葉ワサビ、葉わさび 葉ワサビの作り方
葉ワサビの生えている様子

作りかた

  1. 「80℃のお湯に20分蓋をして蒸らし(温度が高すぎても、低すぎてもダメ)、其の後冷水でさらす。3日目位が一番辛い」
    ↑これは、妙高市の農産物直売所に書いてあったレシピですが、このままやっても辛くなりませんでした。

知恵袋

葉ワサビは、山の斜面でつねに水がしみ出しているところや、川の側のじめっとした所、伏流水が沸きだしている所など、常に根の回りの水が動いているような所に生えていて、条件が合えば平場でもよく増えます。

葉ワサビは春先にスーパーや直売所で売っている事があります。これは栽培したものや山で採取してきたものだと思いますが、作り方によって辛くなったり、全く辛くなかったりします。
しかし経験上、上手に調理できると、一口かんだだけでも涙が出るくらい辛くなります。20年の春は教えていただいたレシピで何度か挑戦しましたが、どうしても納得のいく味にならなかったため、画像だけご覧いただこうと思います。来年をお楽しみに。

    • 2008年4月25日 取材…ねおかんのコックさん

2008年05月25日

葉タマネギのぬた

材料

葉タマネギ
適宜
酢みそ
適宜

道具や素材のアドバイス

葉タマネギのぬた 葉タマネギのぬたの作り方

作りかた

  1. 葉タマネギをきれいに洗い、4~5cmの長さに切り、根本の部分は火の通りを均一にするため5mm厚さに切る
  2. 沸騰したお湯でさっと茹でてザルにあけ、あら熱をとる
  3. 食べる直前に酢みそと和える

酢みその作りかた

  1. すり鉢で味噌をする
  2. 砂糖と酢を加えて味を整える
    酢はJAの五倍酢は味が濃いため水っぽくならず、評判が良いようです。参考までにレシピを掲載します。
    • 味噌 100g
    • 上白糖 30g
    • 五倍酢 大さじ1.5(7.5cc)

知恵袋

葉タマネギは味噌汁の具にしてもおいしい季節の味です

    • 2008年5月9日 料理…世詩絵 取材…やっこ

みょうがたけ味噌

材料

みょうがたけ
適宜
味噌
適宜
かつお節の削り節
適宜

道具や素材のアドバイス

みょうがたけ味噌 みょうがたけ味噌の作り方

作りかた

  1. みょうがたけをきれいに洗い、みじん切りにする
  2. ボールにみじん切りにしたみょうがたけ、味噌、かつお節を入れ、よく混ぜる

知恵袋

そのまま白いご飯と一緒に食べたり、お湯をそそぐとお味噌汁にもなります。冷や奴に添えてもおいしいのでおすすめ。

    • 2008年5月9日 料理…世詩絵 取材…やっこ

竹の子(モウソウチク)のゆでかた

材料

竹の子(モウソウチク)中〜大
2本
米ぬか
大きな手で一握り
唐辛子
1本

道具や素材のアドバイス

竹の子(モウソウチク) 竹の子(モウソウチク)のゆで方

作りかた

  1. 竹の子は元の固いところを落とし、皮を3~4枚剥く
  2. 竹の子の先端を落とさないように注意し、先端の皮を斜めに切る
  3. 火の通りをよくするために縦に切れ目をいれる。身を傷つけないようにする
  4. 竹の子が完全に浮き上がるように水を入れ、米ぬかを水とよく合わせる
  5. 唐辛子を入れ、落としぶたをして強火にかけ、沸騰してきたら中火で30分加熱する
    ※竹の子が浮き上がらないように注意する
  6. 竹串がスッとさせるようになったら火を止め、そのまま冷ます
    ※やわらかくならなければ時間を延長して煮る
  7. (仕上げ)流水で米ぬかを洗い流しながら、先からいっきに皮を剥く

知恵袋

竹の子(モウソウチク)を掘っているところ

家の庭や自分の山に竹藪を持っているかたから分けていただくのが一番いいですね。竹の子は必ず掘りたてを茹でます。新鮮なほど柔らかく味も良いし、えぐみも少ないです。

竹藪は放っておくと混んでいったり、屋敷や道など思わぬ方向に広がっていくので、整理を兼ねて収穫します。生長した竹は雪囲いに使ったり、編んで道具を作ったり、鶏小屋を作ったりといろいろに役立てます。

    • 2008年5月20日 料理、取材…やっこ

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